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ABAとは?

ABAとは?

人の行動やその原理を分析する「行動分析学」を生活に応用して
いろんな問題を解決する実践科学を
応用行動分析学(Applied Behavior Analysis=ABA)といいます。

ABAは現在、教育や医療の分野のみならず、企業コンサルティングやスポーツ選手のトレーニングなど、
人が暮らす様々な場面で取り入れ始められています。では、ABAとは一体どういうものなのか簡単に図に表してみます。

どのようなきっかけから、どのような行動が起きて、どのような結果になったのかという、3つの枠組みで行動を考えます

上の図のように、どのようなきっかけから、どのような行動が起きて、どのような結果になったのかという、
3つの枠組みで行動を考えます。これにより、“行動”が引き起こされた原因がわかります。

“行動”が引き起こされる原因はどこから?

普通、私たちは、“行動”が引き起こされる原因は“きっかけ”があるからだと思いますよね?
しかし、それは少し不正解なのです。“きっかけ”も少しは関係するのですが、
本当の理由がどこにあるのか、ひとつ例を挙げて説明してみます。

“きっかけ”は『友人にお茶に誘われたから』ですが、友人との会話が楽しいものだということを知っているから『行く』という“行動”が生まれたのです。

あなたは以前、ある友人とお茶をしたとき、とても会話が弾み、楽しい時間が過ごせたとします。
その友人からまた「お茶しない?」と誘われました。あなたは行きますか?また行きたい!と思いますよね。それを上の図に当てはめて考えてみてください。

たしかに“きっかけ”は『友人にお茶に誘われたから』ですが、友人との会話が楽しいものだということを知っているから『行く』という“行動”が生まれたのです。

今度はその逆を考えてみましょう。
誘ってくれた人が、自分とは馬が合わないな…と思っている人からだったら、あなたはその誘いを快く受け入れるでしょうか?予定が空いていたとしても、理由を作って断りたいと思ってしまいますよね。それは、行っても楽しくない、心が満たされない、ということを知っているからなのです。

このように、“行動”は“結果”に作用して起こる行動といえるのです。

この人間の心理に基づき、ABAでは行動の後に着目し、
働きかけをします。

つまり、お子さまの増やしたい行動の後には、そのお子さまにとってうれしいこと(ほめる、ごほうびなど)を
与え、減らしたい困った行動の後には、うれしいことを与えない(注目しない、ごほうびを与えない)
という手法をとります。


「もう!何してるの!やめなさい!!」お子さまの困った問題行動に対して、
「もう!何してるの!やめなさい!!」と親ならついつい叱ってしまいますよね。
いけないことをしたら叱るというのは親の務め、分かります。
ですが、叱ってくれたことが逆にお子さまにとって〝大人の注意を引けた〟
という嬉しい行為になっている場合もあるのです。

何度も繰り返される困った行動には必ず原因があります。
私たち、それいゆ.のセラピストは、お子さまの行動が何によって引き起こされ、繰り返されているのかを分析し、
適切な方法でアプローチしていきます。
ただ単に行動を変えていくのではなく、お子さまとお子さまとかかわる大人との間で間違って働いている
相互作用を改善していくセラピーを提供しています。